デオクリーン/生物脱臭装置

デオクリーンは、生物担体にアクセラ(ガラス発泡材)を使用した生物脱臭装置です。

特徴

圧密しない

従来から使用されている生物脱臭装置の担体の多くは、年数が経過すると共に、上から押さえつけられたように締まっていき、通気性が悪くなり、当初の性能を発揮できなくなるケースがほとんどでした。
デオクリーンは、素材がガラスであるアクセラを生物担体として使用しているため、堅牢で圧密になることはありません。

散水管理が容易

アクセラは、上部から散水した水を過剰に保水することがありません。そのため、散水の管理に神経を使うことも必要ありません。

維持管理が楽

圧密現象が起きないため、担体の荒天などの作業の必要がありません。

エコロジー

アクセラは廃ガラスの再利用で製造された商品です。また、生物担体アクセラは土壌改良材として農地に散布することもできます。

システム・装置の概要

構造図

脱臭装置の下部から流入した臭気成分を含む原ガスは、ゆっくりと上昇していく間に、常に湿潤状態に保たれている担体に捕捉されます。
担体に付着した臭気物質は徐々に微生物により酸化分解され、上部から放出されます。
また、屋外設置の場合は函体内壁面に保水性資材を貼付し気温上昇時の担体の乾燥を防止し、安定した脱臭性能を持続します。

 

標準仕様

標準仕様函体の材質は、FRP製とSUS304製があります。用途に応じて、標準外の仕様にも対応しています。

デオクリーン標準仕様

項目/型式 DLF5 DLF10 DLF20 DLF30
処理風量
(m3/min)
5 10 20 30
外形寸法
(mm)
W×D×H
1200
×
1100
×
1500
2200
×
1200
×
1500
3200
×
1600
×
1500
3800
×
2000
×
1500
本体材質 FRP
担体 主材質 ガラス発泡材
圧力損失(Pa) 500

重量(kg)
(外形寸法は、原ガスの成分および臭気濃度によって変わる場合があります)

適用用途

・食品加エエ場
・畜産施設設
・油脂加エエ場
・堆肥化施設
・排水処理施
・農業集落排水処理施設
・浄化槽
あらゆる施設の規模や状況に応じた対応が可能なシステムです。

実施例

生物脱臭装置

農業集落排水処理施設に設置したデオクリーン。        
仕様処理風量:20㎥/ min               
処理対象臭気:流入部、スクリーン、嫌忌性ろ床槽
散水方式:上部散水
外径寸法:φ1,800×L2,700mm
材質:FRP

特定悪臭物質

1971年に制定された悪臭防止法に基づき悪臭防止法施行令により、以下の22物質が特定悪臭物質として指定されている。この政令の下、各都道府県知事が指定した地域ではこれらの物質について“敷地境界線上”“気体排出ロ”“排出水”における規制基準が設けられてます。

特定悪臭物質:22

アンモニア
メチルメルカプタン
硫化水素
硫化メチル
二流加メチル
トリチルアミン
アセトアルデヒドプロピオンアルデヒドノルマルブチルアルデヒド
イソブチルアルデヒドノルマルバレルアルデヒドイソバレルアルデヒド
イソブタノール酢酸エチル
メチルイソブチルケトン
トルエン
スチレン
キシレン
プロピオン酸ノルマル酪酸
ノルマル吉草酸
イソ吉草酸