スピノール®Ⅱ/マイクロナノバブル発生装置
スピノールが大幅な改良によりスピノールⅡにバージョンアップしました。軽量化を図ると共に、能力を大幅アップし、使いやすくなりました。
特徴

水温に影響しない
ポンプを使わず、モーターの回転を利用してマイクロナノバブルを発生させています。そのため、モーターの発熱が水中に伝わりません。
気体(空気)吸引量を無段階調整
吸引気体(空気)量は多回転ニードルバルブを廻して調整します。バルブの微調整で、発生するマイクロナノバブルの濃度を微調整できます。
均一な微細気泡
ディスクの中心から 20 以上の放射状グルーブ(溝)が伸びており、そこを水と気体が混ざりながら高速で通過し、均一なマイクロナノバブルを作り出します。
省電力
小型モーターがディスクを高速回転させ、遠心力により水と気体(空気)の衝突(キャビテーション)を利用して発生させるため、省電力を実現しました。
腐食に強い
水に浸かる部分には樹脂とステンレス(SUS304)を使用しているため、腐食に強い構造になっています。
スピノールは、水温の変化を嫌う陸上養殖や水耕栽培などの用途に最適です。
ボンプと組み合わせたマイクロ・ナノバブル発生装置が、多くのメーカーから販売されています。
しかし、この方式は、モーターの発熱により水温が上昇するという問題を抱えていました。特に、水温の上昇(変化)を嫌う水産養殖、水耕栽培など生物を扱う用途には、利用できないことがありました。この度、新たに開発したスピノールはポンプではなくモーター駆動方式を採用しています。
水面より上に配置するモーターが水中のディスクを回転させてマイクロ・ナノバブルを生成させているため、モーターの発熱が水に伝導することはありません。
また、少量の水を高速で動かすため、使用するエネルギー量も小さくて済みます。
用途の異なる2タイプを用意
スピノールは2種類のタイプを用意しています。目的に応じて使い分けしてください。
マイルドタイプ
マイクロ・ナノバブル発生装置として利用できます。
小さな動力で大量のマイクロ・ナノバブルを生成できる省エネ装置です。酸素発生装置と組み合わせれば、酸素ナノバブル発生システムとしても使用可能です。
ストロングタイプ
水中に大量の空気を注入し、大きな水流を発生せることができます。
吸引する空気の量はバルブの開度により調整することができます。
フロート(オプション)と組み合わせると、養殖池の散気撹拝装置として利用できます。
仕様
項目 | マイルドタイプ | ストロングタイプ | ||
---|---|---|---|---|
型式 | MSP6009 | SSP12020 | ||
最大水吐出量(L/min) | 60 | 200 | ||
最大空気吸引量(L/min) | 1.0 | 3.0 | ||
設置場所 | 屋内 | 屋内・屋外 | ||
ディスク直径(mm) | 60 | 120 | ||
材質 | ディスク | アクリル | ||
外筒 | POM | |||
ディスクガード | PVC | |||
パイプシャフト | SUS304 | |||
軸受 | スラスト玉軸受 | |||
モーター | 種類 | 誘導電動機 | ||
極数 | 2 | |||
回転数 (min-1) | 3000/3600 | 2810/3380 | ||
出力 | 90 W | 0.2 kW | ||
電源 | 単相100V 50/60Hz | 三相200V 50/60Hz | ||
質量(kg) | 8 | 18 |
各部の名称 フロート(オプション)
(1) モーター
(2) カップリングハウス
(3) フィルタ
(4) フランジ
(5) 保護筒
(6) ディスクガード
(7) コンデンサボックス
(8) マイクロナノバブル吐出口